Nino de los Reyes

First bailaor to be recognized with a Grammy award in the Best Latin Jazz Album category for Antidote

2020年、ニーニョ・デ・ロス・レイエス(Nino de los Reyes)は、伝説的なミュージシャンであるチック・コリアとのコラボレーションによるアルバム「Antidote」が、ラテンジャズアルバム部門でグラミー賞を受賞したことで、バイラオール(フラメンコダンサー)として初めて同賞を受賞した。

マドリードを拠点に活動するニーニョ・デ・ロス・レイエスは、現代フラメンコの世界で注目の若手アーティストである。彼の最初の記憶は、バイラオールであり師でもある両親、ラモン・デ・ロス・レイエスとクララ・ラモーナがボストンの現在は廃業したピアノ・ファクトリーのスタジオでリハーサルをしている姿だ。3歳でプロの舞台に立ち、マドリードの伝説的なアモール・デ・ディオスでフラメンコとバレエを学び、現在も頻繁にそこでクラスを行っている。また、マリエンマ王立舞踊専門学校での学びも終えている。

ニーニョ・デ・ロス・レイエス (Nino de los Reyes) は、エドゥアルド・セラーノ(EL GÜITO)のカンパニーや、カルメン・コルテス (Carmen Cortés)、ハビエル・バロン (Javier Barón)、ティト・ロサーダ (Tito Losada) などと共にツアーを行った。また、ペペ・アビチュエラ (Pepe Habichuela)、ホセミ・カルモナ (Josemi Carmona)、グアディアナ (Guadiana)、パケテ (Paquete)、ヘロニモ (Jerónimo)、ミゲル・エル・ルビオ (Miguel el Rubio)、ヘスス・デル・ロサリオ (Jesús del Rosario)、カマロン・デ・ピティータ (Camarón de Pitita)、ラモン・エル・ポルトゥゲス (Ramón el Portugués)、そしてマエストロ歌手・作曲家エンリケ・モレーネ (Enrique Morente) などのコンサートにゲストアーティストとして出演している。

トニー・ガトリフ (Tony Gatlif) のショー Vertigesでツアーを行い、同名の映画にも出演している。

若干15歳で フラメンコ・エセンシア (Flamenco Esencia) を創作し、スペイン、ギリシャ、日本を巡業したニーニョ は、すでに自身のショーを4つも手掛けている。兄イサク・デ・ロス・レイエス (Isaac de los Reyes) とアルフォンソ・ロサ (Alfonso Losa) を迎えた オンブレス・フラメンコス (Hombres Flamencos)』は、2003年にボストンのシクロラマで披露された。2010年には、彼のショー、オリヘン (Origen) がマドリードで毎年開催されるスペインの若手振付家向けの重要なコンペティション「スペイン舞踊・フラメンコ振付コンクール (Certamen de coreografía de Danza Española y Flamenco)」で3つの賞を受賞した。受賞内容は最優秀ソロ振付、最優秀オリジナル音楽、最も有望な若手フラメンコ振付家である。

ニーニョ・デ・ロス・レイエス (Nino de los Reyes) の最新作 インサイド (Inside)は、2016年3月にニューヨーク市の Joe's Pub でアメリカ初演を果たし、その後、フェニックス、シカゴ、ロサンゼルスで満員の観客を前に上演された。

ニーニョ・デ・ロス・レイエス (Nino de los Reyes) の驚異的な足運びの音楽性と、リズムに対する独自の感覚と熟練度は、ラテン・グラミー賞受賞者であるフアン・ホセ・スアレス「パケテ (Juan Jose Suarez "Paquete")」や、ギタリスト・パコ・デ・ルシア (Paco de Lucia) のベーシスト、世界的に有名なフルート奏者ホルヘ・パルド (Jorge Pardo) との仕事の招待を得ることにつながった。さらに、彼は多くのグラミー賞を受賞したプロデューサー、ハビエル・リモン (Javier Limon) との録音で定期的にコラボレーションしている。

 2013年、ニーニョは、フラメンコアーティストのオスカー・デ・ロス・レイエス (Oscar de los Reyes) とセルヒオ・マルティネス (Sergio Martinez) とともに、伝説的なシンガーソングライターであるポール・サイモン (Paul Simon) のためにフラメンコのリズムと足運びを録音するセッションに参加した。この録音、特にニーニョの足運びは、サイモンの高く評価されたアルバム「Stranger to Stranger」において重要な役割を果たしており、2016年6月3日にリリースされた。

フラメンコのあらゆる側面に精通した経験豊富な指導者であるニーニョ・デ・ロス・レジェス(Nino de los Reyes)は、世界各地であらゆるレベルのダンサーを対象にクラスやワークショップを指導してきた。

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